冷静さと客観的視点を持って

デイサービスの仕事において、一人の利用者を見てばかりで全体を見ていない、あるいは全体ばかりをみて利用者一人ひとりを見ていないという状況が見受けられます。
これは、かなりリスキーなことであり、こうした問題を解決するにはコーディネートの視点を身につける必要があります。
利用者一人ひとりに焦点をあてたサービスの視点と利用者全体を総合的にみる視点の両方をもつことが、サービスのクオリティや顧客満足度を高めるのに重要です。
こうした能力はデイサービスの管理者や生活相談員に特に求められます。
また、介護サービスを計画する際に、利用者にとって最高の計画を作成しようと生活相談員は考えますが、理想ばかりを追求することで、実施不可能なサービス計画を作成してしまい問題が発生することがあります。
このような計画は説明と違うという苦情にもつながりかねないわけです。
そのため、作成する際には、事前にデイサービス事業所のマンパワーとできること、できないことをしっかりと把握しておくことが重要になります。
生活相談員が作成を行いますが、作成後は管理者に相談してから利用者に提示することが大事です。
加えて、生活相談員は事業所内において問題意識と目指す姿の共有を図り、目的を実現するための合意形成を図る役割を担っています。
そのため、所属する組織の使命や目的、方針や目標をしっかりと把握し、冷静かつ客観的に業務を遂行していくことが必要です。
生活相談員に限らず、デイサービスで働いている介護職員やほかの施設で経験をつんで生活相談員を目指そうとしているのであれば、このような視点・能力を身につけておくことが大事です。